日々是〆〆吟味

自分で考えていくための参考となるお話や本の紹介を目指しています。一番悩んだのは10歳過ぎだったので、可能な限りお子さんでもわかるように優しく書いていきたいですね。

ハイデガーと実存主義と実存主義者への態度とその影響

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前回のお話

ハイデガーと日本人 ~ドイツに留学に行った日本人哲学者たち - 日々是〆〆吟味

 

ハイデガーと実存主義者たち

ハイデガーと実存主義

ハイデガーに影響を受けたのは別に日本人だけではなく(当たり前か)ヨーロッパでもそうでした。その中でなんとなく直接ハイデガーの後を引いたような印象があるのがサルトルかもしれません。

 

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サルトルは実存主義の代表的哲学者ですが、同時に作家でもあります。小説にも『嘔吐』という有名なものがあります(でも文芸批評家の江藤淳は、サルトルの小説は『嘔吐』以外面白くない、なんて書いてたなぁ)。ちなみに日本に講演しにきたこともあって、手塚治虫の漫画にそんな様子が1コマ書いてあったような覚えがあります。

 

【手塚治虫『ネオ・ファウスト』】
ネオ・ファウスト 1

ネオ・ファウスト 1

  • 作者:手塚治虫
  • 発売日: 2014/04/25
  • メディア: Kindle版
 

(たしかこの作品に学園紛争当時の様子が書いてあって、その中でサルトルが日本に講演に来るぞ、なんだ今更サルトルか、なんてセリフがあったかと思います)

【サルトル『嘔吐』『実存主義とは何か』】
嘔吐

嘔吐

 
実存主義とは何か

実存主義とは何か

 

(サルトルの本はこちら。小説は読んだことありますが哲学の方はまだ読んでません)

 

実存主義者とは異なるらしいハイデガー

しかしどうやらハイデガーはサルトルたち実存主義者には納得いってないらしく、私と実存主義とは違う、といったようなことを述べていたようです。サルトルたちは実存存在である人間を扱っているが自分は存在そのものを扱っている、といったようなことだったかと思います。

 

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ですがハイデガーも師であるフッサールから当初自分の後継者のように思われていたにも関わらず、主著を書いた時点で自分とは違う考えであるとフッサールはみなして決別したらしいので(ちなみにナチス台頭の背景で、フッサールがユダヤ人、ハイデガーがドイツ人という事もあったそうです)、なんだか似たようなことを繰り返しているような気もしますね。偉い人とは師弟関係でも難しいものです。

 

サルトル以外にも影響した実存主義者たち

しかしハイデガーの影響はサルトルだけでなく、他にも実存主義の人たちを生み出しました。サルトルと一緒に括られるようなヤスパースやマルセルといったような人たちのようです(読んでないからよく知らない)。またその影響は実存哲学や実存主義と呼ばれるものだけではなく、後々のデリダのような構造主義とみなされる人たちにも影響が及んでいるそうです(これまた読んでないからよく知らない。デリダはとても難しいらしい)。

 

【ヤスパース『哲学』,マルセル『存在と所有』】
哲学1 哲学的世界定位

哲学1 哲学的世界定位

 
哲学2 実存開明

哲学2 実存開明

 
存在と所有 (1957年)
 

(こちらが代表的な本になるかと思います。私はどちらも読んでません)

こうした影響の広さと深さからハイデガーは20世紀最大の哲学者と呼ばれているのかもしれませんね。

 

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ちなみにハイデガー全集が現在も日本で翻訳中なのですが、出版元であった創文社は廃業されてしまいました。とても残念です。

 

創文社廃業の私的衝撃 〜『経済と社会』や『神学大全』に『ハイデッガー全集』はどうなってしまうのだろうか…(講談社が多くを引き受けるらしい) - 日々是〆〆吟味

 

次回のお話

読むべき本と読めない本の難しい関係 ~ヤスパース『精神病理学総論』は大古典らしく頻繁に引用されるが通読はされないらしい - 日々是〆〆吟味

 

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お話その289(No.0289)