日々是〆〆吟味 

自分で考えていくための参考となるお話や本の紹介を目指しています。一番悩んだのは10歳過ぎだったので、可能な限りお子さんでもわかるように優しく書いていきたいですね。

群衆の特徴と集団への埋没 〜個々人は群衆と化すことにより、個人ではなくなる

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前回のお話

群衆の持つ歴史的意味とは 〜革命のきっかけとその世界史的意義 - 日々是〆〆吟味

 

集団と異なる、群衆の特徴

人の集まりではない、群衆としての特徴

さて、そんな群衆ですが、ル・ボン先生によればただ人が集まっただけではないそうです。せっかく本も見つかったことですし、ちょっとまた引用してみましょう。

 

【ル・ボン『群衆心理』】
群衆心理 (講談社学術文庫)

群衆心理 (講談社学術文庫)

 
群衆心理 (まんが学術文庫)

群衆心理 (まんが学術文庫)

 

 

普通の意味で、群衆という言葉は、任意の個人の集合を指していて、その国籍や職業や性別の如何を問わないし、また個人の集合する機会のいかん問わないのである。

心理学の観点からすれば、群衆という語は、全く別の意味をおびるのである。ある一定の状況において、かつこのような状況においてのみ、人間の集団は、それを構成する各個人の性質とは非常に異なる新たな性質を具える。すなわち、意識的な個性が消えうせて、あらゆる個人の感情や観念が、同一の方向に向けられるのである。

 

これを読むと群衆とは個人個人の集まりを指すだけではないようです。群衆といえるようになるには、ある一定のまとまりになることが必要であって、その結果個人とは異なる別の特徴を持つようになる、ということなのでしょうね。そしてル・ボンによれば

 

そうした群衆となると、単一の存在を構成して、群衆の精神的統一の心理法則に従っているのである。

 

ということになるそうです。

 

群衆の3つの特徴

ではそんな群衆の特徴はどんなもんでしょうか。ル・ボンは群衆に特有な性質の出現には様々な原因がある、と述べながら、3つほど並べています。

 

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1つ目は、群衆の中で個人は、ただ大勢の中にいるというだけで、一種不可抗力な力を感じることになる。そのため理性的な判断よりも本能的な行動の方に身を任せてしまう。

 

2つ目は、精神的感染である。しかしこれはまだ明らかにされていない。催眠術の類と関連して考えなくてはいけない。

 

3つ目は、群衆の中では単独の個人の特徴とは往々全く相反する特性を発揮するものであり、いわば暗示にかかったようになる。

 

集団に埋没する個人

こうした特徴を見てみますと、いわば個人が集団の中で埋没されてしまう、ということになるでしょうか。個人として存在し、判断したり行動したりする限りであればまず間違うことのない、そんな大きく逸脱した行いはしないかもしれません。しかし集団に埋没された状態であれば、そうした個人として可能な正確な判断や行動が出来なくなってくる、ということなのでしょうね。そのため群衆として現れた人々は、なにか大きな刺激があって雪崩れ込んでしまうと、本来意図した訳でもなかったかもしれない(どうなんでしょう?)革命まで成し遂げてしまうわけです。そしてまた、こうした群衆の力や特徴を知る為政者たちは、群衆をうまく利用することによって自らの力を蓄えているのかもしれません。

 

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しかしながら、実をいうと、世界の支配者、宗教あるいは帝国の建設者、あらゆる信仰の使徒、優れた政治家、さらにくだっては人間の小さな集団の一頭目にいたるまで、彼等は常に無意識な心理洞察家であって、群衆の精神を、本能的に、しばしば極めて的確に知っていたのである。それをよく知っていればこそ、彼等は、容易に、その指導者となることができたのである。

 

なんだか悲しいお話です。

 

やっぱり久しぶりに書くとうまくいきません。志村けんが亡くなって、悲しんでいるせいかもしれません。日本中を巻き込んだドッキリでした、とか言って、ひょっこりTVの画面に戻って来て欲しいです。

 

…あまりうまく書けそうにないので、今回はこれで終わることにします。

 

次回のお話

群衆化の問題と、その対処策という難問 〜これは解決出来るような問題なのだろうか - 日々是〆〆吟味

 

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