日々是〆〆吟味

自分で考えていくための参考となるお話や本の紹介を目指しています。一番悩んだのは10歳過ぎだったので、可能な限りお子さんでもわかるように優しく書いていきたいですね。

生産過剰と恐慌 〜『資本論』は恐慌の必然の書だった?

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もう1つだけマルクスの考えた資本主義批判について書いてみますね。

 

前回資本主義は生産をし続けるシステムだ、とも書いたかと思います。資本主義はもともと分業と機械によって大量に物を作ることを可能にしたために生まれたので、生産こそその肝だと言えないことありません。マルクスによればかつては農村で作られたものは自分たちの消費する分だけ作って、余ったものを交換(売買)したのだ、と言います(たしかそんな風に書いてあったと思う)。しかし資本主義は生産することによって儲けていくので、生産をやめられないシステムなのだそうです。というのも資本家にとって儲けとなるものは労働力と賃金の差なので、労働力の結晶である商品を生み出さないと利益が出てきませんからね(多分。この説明であってるかな。ちょっと心配です)。そんなわけで常に商品となるものを生産し続けるのでした(そもそも商品という概念自体マルクスは非常に徹底して考えているのですが、説明するには私の限界を越えています)。

 

ここで問題となるのはなんでしょうか。資本家にとって儲けとなるのは労働力と賃金の差です。これは商品を生産した時点で成立している気がしますね。働かせれば働かせるほど元締め(資本家)は給料をピンハネして儲けるわけで、肝心なのは働かせることになってしまいます。しかしタレントの営業ならともかく、資本主義は生産するシステムなわけで、労働者を働かせるだけ働かせば商品はどんどん生産されていきます。しかし商品がいくらたくさん生産されたとしても、買ってくれる人がいなければどうなるのでしょうか。当然余ってきてしまいます。

 

当たり前の話ですが、スプーンを100個も1000個も一人でいりません。スプーンを必要とする人が全員スプーンを買ってしまったら、いくらスプーンを生産しても売れるわけがありません。しかしスプーン業者はスプーンを作り続けないと儲けが出ないので、売れないにも関わらずスプーンを生産しなければならなくなるのだそうです(その理由は忘れてしまいました。というか私がよく理解できていないのだと思います。上に述べたような理由で充分なのかもわかりません)。それがスプーンだけでなくどのような産業でも起こるといいます。

 

そうなるとどうなるのでしょうか。

 

恐慌が起こるのだそうです。

 

つまり生産の運動は止めることが出来ないにも関わらず、物が売れないので商品がだぶついてしまいます。しかも普通事業をするには銀行からお金を借りています。これはその会社を評価した上での信用貸しになるのだそうですが、こうなるとお金を返せません。これが重なると銀行もお金がなくなり他の事業者に事業を継続させるためのお金を貸せません。そうするとその事業は止まり、お金の流れも止まります。そして会社は資本主義の運動の中にい続けることが出来なくなります。結果倒産しますが、これが生産する資本家と資金供給源となる銀行の兼ね合わせで起こるので、それらの影響下にある範囲で同じことが起こってしまいます。(って、これで説明あってるのかな。この辺りはよく知らないのでかなり自信がありません。ちゃんと勉強してないことを筆走って書いてしまうといけませんね。一応下にそれらしい本だけ載せておきます)。

 

そして資本主義が生産を止められないシステムである限り、恐慌は必ず起こるといいます。リーマンショックみたいなものでしょうね。マルクスの『資本論』に書かれているのは革命の必然ではなく恐慌の必然だ、と日本における世界的マルクス経済学者宇野弘蔵は言った、と柄谷行人は言っていますが(なんじゃそら。又聞きだなぁ)、どうやらこのカラクリがわかってからというもの経済は生産を中心に考えるのではなく消費を中心に考えるようになっていったようです(多分。一応そういう方向性はあると思う)。それはいかにして必要である以上に商品を買わすか、ということで、なんだか私たちの周りの世界はこれによって動いている気もするのでした。それはまた後々考えていきましょうね。

 

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物のない時代と資本主義 〜足りない頃は生産で回る - 日々是〆〆吟味

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資本主義の生産と環境破壊 〜解決策は…難しそうですね - 日々是〆〆吟味

気になったら読んで欲しい本
資本論 6 (岩波文庫 白 125-6)

資本論 6 (岩波文庫 白 125-6)

 
資本論 7 (岩波文庫 白 125-7)

資本論 7 (岩波文庫 白 125-7)

 
資本論 第8 (岩波文庫 白 125-8)

資本論 第8 (岩波文庫 白 125-8)

 
資本論 9 (岩波文庫 白 125-9)

資本論 9 (岩波文庫 白 125-9)

 

う〜ん、多分恐慌の話は原著3巻にあたるような覚えがあります。岩波文庫だと6〜9巻になるのかなぁ。なにせ膨大で覚えていません。

ただ、私には無理ですけど、もし『資本論』を熟読して理解すれば、本当に資本主義のシステムをかなりの水準でつかみ取れるのではないかな、と思います。

恐慌論 (岩波文庫)

恐慌論 (岩波文庫)

 

で、その『資本論』を革命理論としてではなく、ちゃんと経済学として読んだため、資本主義自体が持っている欠陥や問題点を明確にすることが出来たらしい宇野弘蔵の本です。私は読んでないのでなにも言えません。読んだらもっとうまく説明できるんでしょうね。

これは恐慌について書いた本だと思いますが、他にもたくさんあります。最近岩波文庫によく入るようになりました。やっぱり資本主義を利用することばかり考えてないで、欠陥もわかった上で利用してくれないと困るからかもしれませんね。資本主義を活性化させればいいと思ってじゃんじゃん物売ってても、気づかぬうちに恐慌になってたらたまったもんじゃないですからね。

 

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