日々是〆〆吟味

自分で考えていくための参考となるお話や本の紹介を目指しています。一番悩んだのは10歳過ぎだったので、可能な限りお子さんでもわかるように優しく書いていきたいですね。

社会からの認識の問題と、それに対する自我 〜まずはデカルト

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デュルケームの言う通り人間の認識が社会(集合表象)から与えられるのだとすれば、色々と問題が出てきそうです。社会(もしくは世の中と言った方がいいのかな)から価値観を与えられて正しいものだと思っていても、間違っているということなどしょっちゅうありそうです。

 

たとえば世の中で誰かを犯罪者に仕立て上げてしまった時、事実として間違っていても世論が沸騰していれば違うと言いにくいかもしれません。また別に犯罪でもないスキャンダルで苛烈に指弾されているのを塗りかえようとするのも至難のわざのようです。またまた誰かがいじめられてしまうのは、いじめっ子の間で標的とする子に対してコンセンサスが成り立っているからだともみなせます。それぞれ歴史、マスメディア、集団と規模は異なりますが、各々の場合に集合表象が存在しており、それに従って動いた結果のようにも思えないでもありません。

 

となると、やっぱり社会からの認識だけを自明なものとして無自覚に受け入れてしまうのは危険なことのようにも思えます。それに社会から与えらた認識が個々人の認識となってしまうのであれは、あなたとわたしとの間にある違いはどこらへんにあることになるのでしょうか。

 

こうした疑問や問題が浮かんでくるのですが、その解答とおぼしきものを考えた哲学者がいます。それもデュルケームよりももっと前にそのようなことを考えていました。それがデカルトという人です。

 

デカルトというと、多分誰でもどこかで聞いたことのある「我、思うゆえに、我あり」という言葉を言った人です。この言葉は一般に自我の発見を表したものだ、ということになっています。事実その通りなのですが、しかしなぜそのような自我を発見しなければならなかったかといえば、それは物事の認識の根拠を求めようとして自我を発見したからだ、ということになります。

 

自我、といっても、現代人の私たちには当たり前すぎてなにを言おうとしているのか一見しただけではよくわかりません。私は私だ、というのは当然の話で一々言われることではないような気がしてきます。それは自分というものが独立して存在していると最初っからそう思っているからです。

しかし、デカルトの時代ではそんなことはなかったようです。デカルトは近代哲学の祖、もしくは近世哲学の祖と言われています。ということはその前の時代は中世だったわけです。中世のヨーロッパがどんな時代だったかといいますと、神さまを中心にして世界を考えていた時代、と言えるかもしれません(詳しくないので、この程度の説明で勘弁してください)。ですから中世の哲学というものは神学で、神を中心にした世界をすべて含むような思想体系が築かれていたようです。デカルトはそうした神学に対抗して自身の哲学を打ち立てていくのですが、長くなったので今回はこれまでにしたいと思います。全然話が進みませんでしたね。

 

次の日の内容

デカルトによる認識の転換 〜神から人間へ - 日々是〆〆吟味

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人間の認識の根源としての社会 〜集合表象っていいます - 日々是〆〆吟味

気になったら読んで欲しい本
方法序説 (岩波文庫)

方法序説 (岩波文庫)

 
方法序説 ─まんがで読破─

方法序説 ─まんがで読破─

 

デカルトの本。説明はまた次回から。

それはともかく、本を載せようと思っていたら漫画で『方法序説』があって驚きました。思わず一緒に載せてしまいます。しかし名作文学ならともかく、哲学書を漫画化してわかりやすくなったり面白かったりするんでしょうか。『方法序説』は半分自伝だから大丈夫なのかな。もしかしたら漫画で読みたいという人もいるのかもしれませんね。

宗教生活の原初形態〈上〉 (岩波文庫)

宗教生活の原初形態〈上〉 (岩波文庫)

 
宗教生活の原初形態〈下〉 (岩波文庫)

宗教生活の原初形態〈下〉 (岩波文庫)

 
宗教生活の基本形態 上: オーストラリアにおけるトーテム体系 (ちくま学芸文庫)

宗教生活の基本形態 上: オーストラリアにおけるトーテム体系 (ちくま学芸文庫)

 
宗教生活の基本形態 下: オーストラリアにおけるトーテム体系 (ちくま学芸文庫)

宗教生活の基本形態 下: オーストラリアにおけるトーテム体系 (ちくま学芸文庫)

 

で、デュルケームの本。本当はデカルトの考え方と比べて読んでみると面白い、と書きたかったのですが、話がそこまでいきませんでした。また今度ですね。

神学大全 第1冊 第1部 1~13

神学大全 第1冊 第1部 1~13

 

で、デカルト以前の中世における代表的な神学の体系。一冊の本が40巻もあります。恐ろしいことに半世紀を経て翻訳が完成しています。すべてを網羅するような思想がどんなもんか一応の見当がつきそうな本ですね。もちろん私は読んでいません。いるのか、専門家以外で『神学大全』読んだ人。

これもデカルトと比べて面白いんじゃないかと思うのですが、そこまで話がいきませんでしたし、そもそもこの本読むこと自体そんな呑気なこと言ってられない代物でしょうから比べるなんて出来ないかもしれませんね。

 

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