日々是〆〆吟味

自分で考えていくための参考となるお話や本の紹介を目指しています。一番悩んだのは10歳過ぎだったので、可能な限りお子さんでもわかるように優しく書いていきたいですね。

日本文化の原点 〜超大国のお隣さん

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福沢諭吉の猛勉強ぶりはわかりましたが、これは単に昔の日本人は偉かった、というだけなのか、日本独特の文化として偉いのか、ちょっとわかりかねますね。そのお話を少ししてみましょう。

 

日本はお隣に中国があります。昨今評判が悪いことこの上ないですが、古代から今日まで超大国であったことは変わりありません。むしろ低迷していたのはヨーロッパが世界化した一時期だけであって、着々とヨーロッパから学んでいった中国はとうとうもとの地位に返り咲くだけの力を蓄えたのかもしれません。

中国はずっと超大国でした。アメリカみたいなものです。それと隣り合わせにいた日本は常に意識をしなければなりませんでした。幸い日本は島国で、中国は大陸国です。中国の中心で政治をとる人たちの大半は内陸人でしたから海なんて知りません。ですから海を神秘的に見立てて怖がりますし、海戦の専門家としては日本の方へと軍配が上がります。中国と日本の間に海があるおかげで、日本は政治的には中国の支配下には入らずにすみました。朝廷も幕府も中国に大変気を使っていたそうですが、別段中国から派遣された支配者だったわけではありませんからね。

しかし、いくら政治的に独立していても文化的には中国は日本を圧倒して入ってくるのです。明治日本がヨーロッパから徹底して学ばなければならなかったのは、圧倒的にヨーロッパが進んでいたからでした。それと同じことが歴史的に中国相手に言えるのです。常に中国は文化的に日本の先にいました。ですから日本は徹底的に中国を学びました。

それは大変なものだったらしく、文化政治制度と片っ端から学び倒したといいます。たとえばここの文章にも漢字が書かれていますが、よく考えれば漢字は中国の言葉です。しかしこの漢字、我々日本人であれば誰でも読めるし意味もわかります。もともと外国語であったものを、母国語として完全に組み入れてしまっているのです。そして本来中国語であったものを自分たちの国の中で日本語にしてしまいました。

しかし、ならいっそのことすべて漢字だけにしてしまって自ら日本を中国化してしまってもいいのですが、日本はそのような選択をしませんでした。文化的には中国に圧倒されながらも、自分たちの領域はきっちり守って中国に同化してしまわないように気をつけたのです。そのため中国に学び憧れながらも完全に一体化することはなく、中国から多大に影響されていながらも日本独自の文化圏を築きもしたのでした。

ではこの日本独自の文化とはどのようなものでしょうか。それをお話ししようとしたのですが、前置きだけで長くなってしまいました。また次回にしたいと思います。

 

参考となる本
オバはん編集長でもわかる世界のオキテ―福田和也緊急講義 (新潮文庫)

オバはん編集長でもわかる世界のオキテ―福田和也緊急講義 (新潮文庫)

 

たしか福田和也がこうした説明を書いていたと思うのですが、どの本だったか忘れました。多分、この本だったんじゃないかなぁ、と思うので一応載せておきます。

これは前回も載せた『超・偉人伝』と同じシリーズで、おそらくは最初の作品です。右派の論客である福田和也による国際政治の講義みたいなものですから、少々右寄りです。ですが今から見れば案外微温的に見えるかもしれません。世の中の方がより右寄りになりましたからね。

ちなみに表紙に載っているのが本シリーズの主役、中瀬ゆかりさんです。『超・偉人伝』にはこの表紙について、なんで著者(福田和也)の女装なんて載せるんだ、けしからん、なんて苦情が出た、なんてギャグをかましていました。ははは、言われりゃ見えないこともないですね。

 

次の日の内容

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福沢諭吉の外国語習得の様子 〜明治日本の立派な姿 - 日々是〆〆吟味

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