日々是〆〆吟味

自分で考えていくための参考となるお話や本の紹介を目指しています。一番悩んだのは10歳過ぎだったので、可能な限りお子さんでもわかるように優しく書いていきたいですね。

イメージと判断。イメージ上位の政治的決定 〜覆い隠される具体的諸問題

消費社会による社会全体のイメージ化と社会的判断 イメージ化の政治利用 論壇プロレスとキャラクター化 イメージ的決定と具体的政治結果としての影響の波及 気になったら読んで欲しい本 リップマン『世論』 次回/前回の内容 前回の内容 TVと政治家。商品から…

TVと政治家。商品からズレていくイメージ化の働き 〜政治も、社会的発言も、イメージ化されていく…

社会全体のイメージ化 〜政治までもイメージ化された 経済システムと消費社会 TVと政治家 政治家自らの広告/物語化戦略=イメージ化 気になったら読んで欲しい本 久米宏『久米宏です。ニュースステーションはザ・ベストテンだった』 島田紳助『いつも心に紳助…

新旧『ガンダム』に描かれた遠い国の戦争と、フィクションの中の戦争 〜具体性からパターン化による安心

キャラ化=イメージ化した戦争とは 戦争の具体性とイメージ 富野由悠季の具体性 キャラ的キャラクターの悲惨な戦争 具体的な戦争からパターン化された戦争像へ 我が事から他人事へ 富野由悠季の『機動戦士ガンダムSEED』への発言例 気になったら触れて欲しい…

『ガンダム』における人物像の実存からキャラへの変化 〜その時代背景との影響関係?

『ガンダム』における実存とキャラクター 私小説的キャラクターの実存性 実存的キャラクターの社会的背景 〜60年代の学生運動 学生運動後と『機動戦士ガンダム』 情報化社会とイメージの実体化 内面のリアリティ 〜実存からキャラへ、似姿から願望へ…? 気に…

現実のイメージ化に対する、フィクションというイメージ 〜フィクションは現実の表象を批判する

戦争という具体的なものとイメージ 大衆自らのイメージ化 フィクションの創作によるイメージ化の推進 イメージ化に対抗する、フィクションの側からのイメージ化 〜『機動戦士ガンダム』の場合 新しい戦争時代のガンダム 気になったら触れて欲しい作品 富野由…

戦争と物語の困った関係 〜国民は壮大な予告編に抗えなかった?

戦争のイメージ化 商品のイメージ化、及び物語化 構造的な物語(プロップ) キャラクターの役割(グレマス) 戦争の構造的な物語化(9.11の場合) 壮大な予告編 気になったら読んで欲しい本 グレマス『構造意味論』 大塚英志『キャラクター小説の作り方』 ボードリ…

イメージとその背景である事実 〜具体性はどこにある?

さて、資本主義の運動はとどまることを知りません。事実上他の選択肢はありませんので、なんとか上手くいくように制御していくくらいが精一杯のようです。で、その一つに生産から消費への転換があったみたいですね。商品はじゃんじゃん生産しますが売れない…

新しい商品というイノベーション 〜資本主義はずっと延命され続ける?

商品にイメージを結びつけて買ってもらうのはいいのですが、なにも広告ばかり使って消費させるばかりが方法ではありませんね。机でも椅子でもどれも似たり寄ったりだからイメージ結びつけなくちゃ欲しがってくれませんが、今までにないような机や椅子であれ…

商品の物語化 〜主人公はあなた(商品)です!

商品を買ってもらうための方法はこのように色々あるのですが、そろそろ私の知っているものも尽きてきましたので最後に物語ということだけお話ししてみようかと思います。 商品を売るにはイメージを結びつけるのだ、とは前にお話ししましたが、そうしたイメー…

希少価値の商品的効果 〜値段の高騰、記号的差異化による希少価値化

とりあえず記号的差異化によって同じ商品をバリエーション豊かな商品群へと変化させることが出来ました。しかしここからもう一つ違う現象も起きてくるようです。 記号的差異化によって生み出されるのは、同じ商品を違う商品のように見せることでした。靴の色…

商品イメージの細分化 〜記号的差異化によって生まれるバージョン違い

広告は商品にイメージを結びつけることによって消費者へと買ってもらおうとします。その際のイメージは性的なものがよく使われる、というわけで芸能人が男女共にイメージを生み出すシンボルとして必要不可欠だ、というように思われたのでした(私の勝手な考え…

消費喚起のための性的イメージ 〜広告と芸能界の蜜月関係

商品が商品として、つまりその物自体の品質を判断して買われるのではなく、広告によって生み出された付随するイメージによって買われるとしたら、そのイメージはどのようなものでしょうか。 もっとも多用されるのは性的なイメージだといいます。 性的なイメ…

広告とイメージ 〜物はあふれてイメージと化した

物があふれると生産しても売れるわけにはいかず、なんとかして買ってもらわなければなりません。そのため宣伝が必要となってくるのですが、それを大勢の人に見せようとしますと広告が生まれます。そしてこの広告というものによって、消費社会における1つの…

消費のための宣伝、広告 〜マスメディアと触れる人々

物が国中にいきわたりますと、必要なものがなくなってきます。しかし資本主義というシステムは商品を生産し続けなければなりません。ですがもう放っておいても人は物を買いません。既に必要なものは持っているからです。 かといって座視したまま商品を生産し…

物のない時代と資本主義 〜足りない頃は生産で回る

資本主義が生産を止められないシステムであるとするならば、作った商品を売らなければなりません。しかし未だ近代化がなされていない国ならばともかく、達成されてしまった国では物は全国に行き渡っています。そうなると資本主義下にある経済は生産中心に回…

生産過剰と恐慌 〜『資本論』は恐慌の必然の書だった?

もう1つだけマルクスの考えた資本主義批判について書いてみますね。 前回資本主義は生産をし続けるシステムだ、とも書いたかと思います。資本主義はもともと分業と機械によって大量に物を作ることを可能にしたために生まれたので、生産こそその肝だと言えな…

資本主義の生産と環境破壊 〜解決策は…難しそうですね

マルクスの資本主義批判は、基本的に資本主義というものは労働者を搾取するためのシステムだ、ということになるのかもしれませんが、案外今も変わってないのかもしれませんね。儲けが労働と賃金の差にあるとしたら、この差を大きくすればいいわけです。正社…

資本主義の問題点 〜そもそも労働力はピンハネ(搾取)されてるって?

資本主義の成立条件を色々と見てみましたが、前回少しだけマルクスの名前を出してしまいましたし、マルクスがどんな風にして資本主義の問題点をあげていったのか、ちょっとだけ見てみましょうか。マルクスなんて膨大でとてもじゃありませんが手に負えないの…

地球規模の資本主義 〜中心と周縁の近代世界システム

資本主義が成立されるためにはウェーバー的な資本主義の精神を持つ禁欲主義者が必要でしたが、一度成立した資本主義はどうなるのでしょうか。ゾンバルト的な浪費家がお金使って回していくだけでしょうか。 ちょっとこれに関係する話を前に書いた覚えがありま…

禁欲と贅沢が必要な時代の違い 〜成立と活発化の燃料の違いでしょうか

ウェーバーとゾンバルトの考え方はまるで逆だと思いますので、さぞや同じ雑誌で論考をあげていた時には意見の対立があっただろう、と、勝手に想像してしまいますが、そんな関係が実際にどうだったかは知らないのでなんともいえないのでした。社会学史とかに…

贅沢は味方です? 〜無駄にお金を使えば、回る回るよ経済は回る…

分業と機械による爆発的な生産量の増加、逆説的な宗教的動機によるエートス、と資本主義の成立条件をあげてみましたが、もうひとつ現在と関係のありそうな考え方を紹介してみましょうね。 ウェーバー先生は学者で研究者ですが、なにも1人で調べたり研究して…

分業と機械 〜エートスとは異なる、資本主義もうひとつの始まり

エートスによって近代資本主義が立ち上げられたとするならば、一度成立した資本主義にはエートスは必要ないのでしょうか。私にはわかりません。私の記憶ではウェーバーはそんなこと書いてなかった気がします。というのもウェーバーの目的は近代資本主義の成…

エートスと社会の伝統性と合理性 〜昔ながらの世の中を変えるのは大変なんです

近代資本主義はエートス抜きには成り立たない、と書きましたが、しかし見回してみますとエートスのある人よりなさそうな人の方が多そうですし、お金儲けして成功してますね。今ももちろん資本主義のはずですが、こりゃ一体どういうことでしょうか。最近は資…

カルヴァン派の予定説 〜わからないから、がむしゃらに

ウェーバーのいうエートスは個人の行動や考え方を規定していく内的規律のようなものだと思いますが、この説明だけでは別段宗教と関わらなく成り立ちそうな気もしますね。でも一応私はここでウェーバーとデュルケームを宗教を社会学した人、として紹介してし…

エートスによって機能する資本主義 〜日本は武士にエートスがあったとさ

こうしてプロテスタンティズム倫理は資本主義の精神となっていくのですが、ウェーバーはこれをエートスと呼びました。 エートスとはどのようなものか、というと、ちょっと私の説明では心配ですね。とりあえずちゃんと説明されているものを載せておきます。 …

働くことと遊ぶことの結果と差 〜資本主義の運動の回転率

働くことはいいことだ、という価値観が農業の時代から産業の時代に移り変わればどうなるでしょうか。 産業革命の後資本家という階級が生まれますが、この資本家階級のなかにもカルヴァン派の人たちはいたようです。そして資本家というのは事業をします。事業…

遊ぶための金儲けと目的としての労働 〜働き者はいいことだ

資本主義が基本的に金儲け主義で遊んで暮らしたいから金が欲しい、というものだったとすれば、それと異なるものとしてウェーバーのいう近代資本主義はどう違うのでしょうか。今だってそんな変わっとらんじゃないか、と思ってしまいますね。 しかしウェーバー…

動機の宗教性 〜ウェーバーの宗教社会学のはじまり

ニュートンが科学を生んだ動機は宗教的なものでした。一見して水と油のこの関係。よく考えなくても不思議な気がしますね。なんで合理的なものの塊のような科学が宗教から生まれたのでしょう。 そりゃ宗教といっても宗教そのものから科学が生まれたわけではあ…

神の意図を究明するための自然世界 〜ニュートンの目的

ところでデカルト以前の自然観は神によって説明されていました。旧約聖書にある天地創造から、世界のすべてが神の手によって作られたので、自然世界もまた神によって作られている、というわけですね。そのためこの世界には神の意図があり、それに従って作ら…

数学と芸術 〜ヨーロッパと近代絵画と遠近法

今回はちょっとおまけで、デカルトの考案したX軸Y軸を使った座標軸による空間の捉え方が、とある芸術と深い関わりを持つ、ということでもお話してみたいと思います。 デカルトが空間を数学的に捉えたので神学的な捉え方は後退していきました。それは神の意図…