日々是〆〆吟味 

自分で考えていくための参考となるお話や本の紹介を目指しています。一番悩んだのは10歳過ぎだったので、可能な限りお子さんでもわかるように優しく書いていきたいですね。

思想

存在価値を大きくする思想的所属 〜二流論者(偽物)の出世としての意味と特徴

二流以下における思想的所属の価値 思想的立場の違いによる嫌悪感 出世の階段としての思想的グループ 小さな者を大きく見せるカラクリとしての所属 本来占められるべきでない人々によって占められた、責任ある場所 気になったら読んで欲しい本 立花隆,佐藤優…

思想の違いと相手への理解 〜一流は立場の異なる一流も受け入れる、かな

思想的立場の違いと理解 保守や左翼の共通点と相違点 〜社会批判と歴史的方向性 野村秋介と筑紫哲也 〜宮崎哲也の発言から 江藤淳と吉本隆明 〜意外な対談 一流同士の理解 〜相違点を踏まえて相手を受け入れる 気になったら読んで欲しい本 筑紫哲也『若き友…

保守と左翼の違いと類似点 〜歴史への志向性と社会への批判

保守と左翼の相違点 保守と左翼 〜なにが違うの? 共通する観点 〜現状の社会への批判 相容れない観点 〜歴史的志向性の違い 気になったら読んで欲しい本 浅羽道明『右翼と左翼』 西部邁『日本の保守思想』 西部邁『保守の真髄』 西部邁,佐高信『難局の思想…

政治的保守と経済的覇権主義 〜大きな経済は守るが、歴史や文化や小さな経済の生活者は守らない?

最近の政治的保守 保守の立場 〜自らで明確化、歴史的文化 今の政治的保守とは 経済第一主義の保守 〜もしくは経済的覇権主義 経済第一主義にとっての歴史や文化 〜非効率な金にならないもの 経済第一主義が保守の理由 〜国民の生活を守るためには経済を守る…

保守の立場の困難性 〜反対によるまとまり、自らで明確化、文化/歴史的踏襲

保守の立場とは 新興勢力への反対としての保守のまとまり 日本の場合 〜共産主義への反対というまとまり 保守勢力と政治権力 〜敵か権力によってまとまる類似 保守の基準その① 〜自らで明確にする 保守の基準その② 〜日本文化を踏襲する 気になったら読んで…

保守の立場とその恣意性 〜新しいものに反対するから保守なのだ

保守の立場について 保守の原点 〜市民社会と封建社会 保守の守るものとは 〜その難しさ 対立する保守すべき過去 〜理想の過去は一致しない 明確な基準なき保守主義 〜新しいものへの反対とその正当性 気になったら読んで欲しい本 バーク『フランス革命につ…

空気を読むという、日本的現象の社会/歴史的原因 〜情緒的文化圏、無階級社会、近代的大衆社会

空気を読むという、日本的現象の社会/歴史的背景 ヨーロッパの論理的文化圏と、日本の情緒的文化圏 ヨーロッパの階級と日本の無階級 近代化にともなう人間の大移動 〜大衆の問題 気になったら読んで欲しい本 ウェーバー『音楽社会学』 中島義道『ウィーン愛…

空気を読むことと専門性と伝播性 〜果たして空気を読むことに対抗できるのか

空気を読むことに対抗できるのか 空気を読むことと非専門性 空気を読むことを批判することまでが、空気の中に絡めとられる 空気に対抗すべき原典の思考 気になったら読んで欲しい本 丸山眞男『現代政治の思想と行動』 丸山眞男『超国家主義の論理と心理』 ヘ…

ダーウィンの進化論へと影響した思想や本と社会理論 〜自身の見聞、ライエルの地質学、そしてマルサス主義と社会ダーウィニズム

ダーウィン進化論の3つの土台と、進化論の社会適用について 1.『ビーグル号航海記』におけるダーウィン自身の見聞 2.地質学者ライエルと、その本『地質学原理』 3.経済学者マルサスの考え方と、その本『人口論』 進化論の社会科学的側面 〜マルサスの無慈悲…

禁欲と贅沢が必要な時代の違い 〜成立と活発化の燃料の違いでしょうか

ウェーバーとゾンバルトの考え方はまるで逆だと思いますので、さぞや同じ雑誌で論考をあげていた時には意見の対立があっただろう、と、勝手に想像してしまいますが、そんな関係が実際にどうだったかは知らないのでなんともいえないのでした。社会学史とかに…

エートスと社会の伝統性と合理性 〜昔ながらの世の中を変えるのは大変なんです

近代資本主義はエートス抜きには成り立たない、と書きましたが、しかし見回してみますとエートスのある人よりなさそうな人の方が多そうですし、お金儲けして成功してますね。今ももちろん資本主義のはずですが、こりゃ一体どういうことでしょうか。最近は資…

カルヴァン派の予定説 〜わからないから、がむしゃらに

ウェーバーのいうエートスは個人の行動や考え方を規定していく内的規律のようなものだと思いますが、この説明だけでは別段宗教と関わらなく成り立ちそうな気もしますね。でも一応私はここでウェーバーとデュルケームを宗教を社会学した人、として紹介してし…

エートスによって機能する資本主義 〜日本は武士にエートスがあったとさ

こうしてプロテスタンティズム倫理は資本主義の精神となっていくのですが、ウェーバーはこれをエートスと呼びました。 エートスとはどのようなものか、というと、ちょっと私の説明では心配ですね。とりあえずちゃんと説明されているものを載せておきます。 …

世界宗教の思想的大転換 〜身内からすべての人へ

民族宗教がこのように自分たちのことを考える宗教だとすると、アリストテレスの政治哲学のように余所者の人間に対しては人間扱いしなくなる危険性があります。民族宗教とは自分たちの秩序や倫理を基礎付けるものではあっても、余所者に対しては自分たちと同…

知られたものと知られていないもの 〜でも、それと中身は一緒じゃないかも

人が集まればまとめるために決定権を持つ人間が現れて政治が成り立つ、ととりあえず考えてみるとして、でもその一人だけでみんな決めてしまわれたら周りも困ることがあるよ、という異議申し立ても現れてくるんじゃないかな、とも考えてみました。そこでこう…

余所者との接触から現れてくるもの 〜決定と反発、そして政治

しかし余所者と出会うということは二重に考えられるかもしれません。一つは個々の人間が余所者と出会う場合。もう一つは自分たちの文化圏自体が余所者の文化圏と出会う場合。一つ目は柄谷行人が述べた他者で、二つ目はサミュエル・ハンチントンの文明の衝突…

大陸における文化の接触 〜ギリシアとインド

大陸でにしろ地球規模にしろ、随分と大きな枠組みの考えです。しかしどちらも近代化した日本について考えてくださっていて、それ以前はどう捉えればいいのかわかりません。私も知りませんので黙ってしまうしか出来ません。またいつかどこかでそんな本を読ん…

偉大なものとユーラシア大陸 〜地理上の問題じゃ仕方ないよね

なんだか最近陰気なお話になってしまいがちです。日本の行く末、なんて、憂国の士みたいなことを書いたって仕方ありません。日本の文化について書いてみたはずなのですが、すぐに横道にそれてしまいますね。ろくに知らないのに書くからこうなるのでしょうね。…

偉大な文明国と空っぽの日本 〜三島由紀夫の逆説的日本評価

中国は偉大ですべてがある、と豪語出来るほどですが、では日本はどうなのでしょうか。これが逆でなにもない、という風に考えられているそうです。 三島由紀夫が述べていたそうですが、日本は空っぽの国である、他の大国と比べてなにもない、壮大な思想もなけ…

日本語もまた外国語のように鍛える 〜今も昔も共に日本語

渡部昇一が述べていることは、極端にすれば喋れるだけの馬鹿では困る、といえないこともありません。これは英語を代表とする外国語だと喋れるだけで理知的に見えてしまうのですが、母国語である日本語に当てはめて考えてみればごくごく普通の主張であるかと…

見解の統一とマルクス主義 〜土台の上に文化はのってる?

作品の統一的見解がなぜ可能なのか。 簡単に言えばそう強制されればいいのでした。 学校で行われる国語の授業などではそうですね。例題となる文章を前にして、作者がこの時どう思ったか答えなさい、こんな感じですね。なんでもどなたか作者がこれをやってみ…

物語の構造的な分析の系譜 〜プロップ、バルト、ジュネットを参考にしてみよう!

プロップは民話、つまり昔話を扱って物語はパターン(構造)だ、と考えたのですが、ロラン•バルトはそれを小説でやろうとしました。そこでバルトは同じフランス人作家のバルザックの『サラジーヌ』という短編を用いて徹底的に分析しました。プロップは機能を31…

人文科学の数学(構造主義)化 〜物語はパターン?(付:『わたしの知的生産の技術』/プロップ『昔話の形態学』/橋爪大三郎『はじめての構造主義』)

ニュートンの業績によって物理学が数学化され、数学の力が圧倒的であると知ったヨーロッパ型学問はすべてを数学化しようとしました。それが自然科学ではとてもうまくいったのですが、残念ながら人間や社会に当てはめようとしたら少し問題が出てきたのです。…

言葉と数学による本質的理解 〜レヴィ=ストロースの交叉イトコ婚の場合を参考にしてみよう!(付:橋爪大三郎『はじめての構造主義』/内田樹『寝ながら学べる構造主義』/レヴィ=ストロース『親族の基本構造』/フレイザー『金枝篇』)

さて、レヴィ=ストロースは文化人類学でしたから未開部族のもとにフィールドワークに出かけます。フィールドワークというのは調査者にとって未知の集団の中に入って一緒に生活し、外部者が内部から観察してその集団を分析するようなもの、だととりあえず思っ…