日々是〆〆吟味

自分で考えていくための参考となるお話や本の紹介を目指しています。一番悩んだのは10歳過ぎだったので、可能な限りお子さんでもわかるように優しく書いていきたいですね。

動機の宗教性 〜ウェーバーの宗教社会学のはじまり

ニュートンが科学を生んだ動機は宗教的なものでした。一見して水と油のこの関係。よく考えなくても不思議な気がしますね。なんで合理的なものの塊のような科学が宗教から生まれたのでしょう。 そりゃ宗教といっても宗教そのものから科学が生まれたわけではあ…

ワーグナー(独 1835-1917)

アドルフ・ワーグナー(Wagner, Adolph) ワーグナー著作リンク一覧 東京専門学校政治科参考課目 (東京専門学校政治科第5回1年級講義録 アドルフ・ワグネル 等著, 白髭武三次 等訳. 東京専門学校, 明26) 官吏俸給論 : ワグネル氏財政学(内閣記録局, 明26) ワグ…

神の意図を究明するための自然世界 〜ニュートンの目的

ところでデカルト以前の自然観は神によって説明されていました。旧約聖書にある天地創造から、世界のすべてが神の手によって作られたので、自然世界もまた神によって作られている、というわけですね。そのためこの世界には神の意図があり、それに従って作ら…

シュモラー(独 1838-1917)

グスタフ・フォン・シュモラー(Schmoller, Gustav von) シュモラー著作リンク一覧 海軍拡張と財政(ワグネル共著, 阿部秀助 訳. 民友社, 明35) 国民経済学原論( 山田伊三郎 訳補. 富山房 大正3-5① ② 第1冊 概論 第2冊 要素 第3冊 組織 第4冊 組織 第5冊 …

数学と芸術 〜ヨーロッパと近代絵画と遠近法

今回はちょっとおまけで、デカルトの考案したX軸Y軸を使った座標軸による空間の捉え方が、とある芸術と深い関わりを持つ、ということでもお話してみたいと思います。 デカルトが空間を数学的に捉えたので神学的な捉え方は後退していきました。それは神の意図…

ヒルデブラント(独 1812-1878)

ブルーノ・ヒルデブラント(Hildebrand, Bruno) ヒルデブラント著作リンク一覧 実物経済,貨幣経済および信用経済 (社会科学ゼミナール 橋本昭一訳. 未来社, 1972① ②) ヒルデブラント著作一覧 実物経済,貨幣経済および信用経済 Wikipedia ja.wikipedia.org

空間の数学化 〜物質以外は空間を占めない。ので神は追い出された

デカルトによって自然世界における物は物、と認められるようになりましたが、それは自然世界を神の創造物としてではなく空間に存在しているだけの物として捉えたからでした。同じ空間の中にはひとつの物しか存在できず、そこに他の物は入り込む余地はなくな…

ロッシャー(独 1817-1894)

ヴィルヘルム・ロッシャー(Roscher, Wilhelm) ロッシャー著作リンク一覧 農業経済論(関澄蔵 等訳. 独逸学協会, 明19-22 → 訂補4版 関澄蔵, 平塚定二郎訳. 八尾書店, 明30) 商工経済論(上下巻 平田東助 等訳. 国光社, 明29) 英国経済学史論 : 十六・十七両世…

2019.09.3周目

今週も振り返ってみたいと思います。 先週がくっと落ちたアクセス数でしたが、翌日はえらい勢いで回復してくれました。わーい、やったー。けど、落ちる前とやってることはそこまで大差ないはずなんですが、なぜでしょう。確かにあまり他の方々のブログを見に…

クニース(独 1821-1898)

カール・グスタフ・アドルフ・クニース(Knies, Karl Gustav Adolf) クニース著作リンク一覧 貨幣論(山口正吾訳. 日本評論社, 1930) 独立の学問としての統計学 (統計学古典選集 高野岩三郎 訳. 栗田書店, 1942) クニース著作一覧 貨幣論独立の学問としての…

沈む泥濘み 身も心も 動かす作用も 押し返されて 手足も伸びず 気分も跳ねず ただ眼が彷徨い 虚空を泳ぐ 先週の詩 坂 - 日々是〆〆吟味

リスト(独 1789-1846)

フリードリッヒ・リスト(List, Friedrich) リスト著作リンク一覧 経済論(李氏)(上下 サムプソン・エス・ローイド 訳, 大島貞益 重訳. 日本経済会, 明22) 国民経済学体系(谷口吉彦, 正木一夫 訳. 改造社, 昭13 → 改造文庫 上下 上 改造社, 昭和15 下 改…

神の被造物からただの物 〜自然観の転換

ではデカルト以前の自然世界はどのように捉えられていたのでしょうか。 神によって世界は説明されていた、と前回書きましたが、キリスト教にはそもそも有名な神話がありますね。聖書に書かれている、神が7日で世界を想像した、というものです。ここから発し…

メンガー(墺 1840-1921)

カール・メンガー(Menger, Carl) メンガー著作リンク一覧 経済学の基礎概念 (大村論文叢書 山口正太郎 訳. 大村書店, 大正12① ②) 社会科学の方法に関する研究(『社会科学方法論』岩野晁次郎 等訳. 高陽書院, 昭11 / 『社会科学の方法に関する研究』 戸田…

近代の数学的世界と中世の神学的世界 〜自然ってなんなのだ、というところから始まってると思います

数学化こそが世界の正しい認識だ、とデカルト以降は思っています。ちょっと前にも似たようなこと書きましたので一応載せておきますね。 世界を本質的に捉えるための数学 〜その始まりはどこにあり?(付:クライン『数学の文化史』/ユークリッド『ユークリッド…

ワルラス(仏 1834-1910)

レオン・ワルラス(Walras, Léon) ワルラス著作リンク一覧 純粋経済学入門 (理論経済学叢書 早川三代治 訳編. 日本評論社, 1931) 純粋経済学要論(上巻 手塚寿郎 訳. 森山書店, 昭和8 → 岩波文庫 上巻 岩波書店, 1953 下巻 岩波書店, 1954 / 久武雅夫 訳. 岩…

『方法序説』の考える方法 〜デカルト曰く、これですべて考えつくせる、とのことです

デカルトは正しいことをどのように考えたのでしょうか。とりあえずヒントは『方法序説』というタイトルにもあります。方法序説って、一体なんの方法なのでしょうか。それは考える方法なのでした。 デカルトはあらゆるものを疑えると言い、確かなものは疑って…

ジェヴォンズ(英 1835-1882)

ウィリアム・スタンレー・ジェヴォンズ(Jevons, William Stanley) ジェヴォンズ著作リンク一覧 貨幣論(田尻稲次郎 訳. 専修学校) 経済論([ゼ]氏) 上巻(安田源次郎 訳. 安田源次郎, 明15) 論事矩(戸田欽堂 訳. 聚星館, 明12-16) 貨幣説(大島貞益 訳. 文…

社会から与えられる認識と疑う態度 〜どちらも間違ってないのかな

デカルトが疑ったものには世の中の通念もありました。確かに世の中にまかり通っているウソというものはあるかと思います。またウソではないけど間違っていた、ということもあります。たとえば医学知識が変わって、かつて悪いとされていたものが良い、なんて…

セー(仏 1767-1832)

ジャン・バティスト・セー(Say, Jean Baptiste) セー著作リンク一覧 経済学(経済学古典叢書 第3巻 増井幸雄 訳 上 岩波書店, 大正15 下 岩波書店, 昭和4) 恐慌に関する書簡 (世界古典文庫 中野正 訳. 日本評論社, 1950) 経済学問答(堀経夫, 橋本比登志 …

疑うべきものとしての社会認識 〜4つのイドラと世の中

デカルトはあらゆるものを疑いましたが、その中には当然自分たちが常識と思っているものも含まれていました。デカルトと共に近代(もしくは近世)哲学の祖と言われるフランシス・ベーコンという人がいますが、この人は物事を正しく認識するためには避けなけれ…

リカードウ(英 1772-1823)

デイヴィド・リカードウ(Ricardo, David) リカードウ著作リンク一覧 経済学および課税の原理(『経済原論』 堀経夫 訳. 岩波書店, 大正10 → 上,下, 弘文堂書房, 1928 → 『名著研究文庫』 河出書房, 昭13 → 『改造選書』 改造社, 1948 / 『岩波文庫』 小泉…

2019.09.2週目

今週も振り返ってみたいと思います。 ぎゃっ⁉︎ 見事な右肩下がりです。今週は忙しかったこととそのため疲れてしまっていたのであまり皆さんのブログを見に行くことが出来ませんでした。となるとどんどんアクセス数が減っていきます。ぐぁあぁっ、なにもここ…

シスモンディ (仏 1773-1842)

シスモンディ(Sismondi, Jean-Charles-Léonard Simonde de) シスモンディ著作リンク一覧 政治経済学新原理(上巻 山口茂, 菅間正朔 共訳. 慶応書房, 昭和17 / 菅間正朔 訳. 岩崎書店, 1948 / 経済学新原理 世界古典文庫 菅間正朔 訳. 日本評論社, 1949-1950)…

ごろごろ転がる まっ暗闇の ぽっかりあいた 穴の底 ずるべたはりつき 落ちんとねばり ころげまわって 穴の淵 先週の詩 布団 - 日々是〆〆吟味

ペティ (英 1623-1687)

ペティ(Petty, William) ペティ著作リンク一覧 政治算術 (統計学古典選集 大内兵衛 訳. 栗田書店, 1941 / 第一出版, 1946 → 再販 1948 / 岩波文庫 大内兵衛, 松川七郎 訳. 岩波書店, 1955① ② / 統計学古典選集 復刻版 1969) アイアランドの政治的解剖 (岩波…

自我の発見と個別化される人間 〜デカルトの疑問と共に

デカルト以前は人間の認識能力も神から与えられていました。何故なら神はすべての創造主なので、人間の諸能力も神によって作られているからです。それをデカルトは人間の中に変更しました。その根拠が我、すなわち自我というわけですね。 ですが何故このよう…

テュルゴー (仏 1727-1781)

ジャック・テュルゴー(もしくはチュルゴ、チュルゴオ Turgot, Anne-Robert-Jacques) テュルゴー著作リンク一覧 富の形成と分配(原田光三郎 訳. 弘文堂書房, 大正13① ②) 富に関する省察 (岩波文庫 永田清 訳註. 岩波書店, 昭和9 → 昭和23 → 1950) チュルゴ経…

デカルトによる認識の転換 〜神から人間へ

デカルトといえば『方法序説』なのですが、この『方法序説』の冒頭には面白いことが書いてあります。曰く、良識は万人に与えられている。この良識とはなんじゃらほい、と注を見てみますと、理性と同じ、と書いてあります。では理性とはなんぞや、といいます…

ケネー (仏 1694-1774)

フランソア・ケネー (Quesnay, François) ケネー著作リンク一覧 地代論(高畠素之, 安倍浩 訳. 而立社, 大正13 ) 経済表 (岩波文庫 増井幸雄, 戸田正雄 訳. 岩波書店, 昭和8 → 1948 11刷 → 1950 → 改版 1961 24刷 /古典経済学叢書 坂田太郎 訳. 春秋社, 1956/…